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老後資金2000万円を貯める方法。老後までに間に合わせる賢い貯め方とは?

コラム

2022.04.28

「老後資金が2000万円足りない」という話が一時期とても話題になりました。
それをきっかけに、相談される方が増えたり、運用に興味を持ち始めたという方も多くなってきました。


しかし、これは、「全ての人に老後資金2000万円が足りない」というお話ではなく、それぞれの経済状況によって違いがあります。
しかし、今の日本の現状では、「人口減少」や「少子高齢化」といった年金問題に対する不安要素が多いため、ご自分で老後資金を準備しないといけない時代になってきました。


今から、老後資金2000万円を準備することは可能なのでしょうか。可能だとしたら、どうやって達成できるのでしょうか。

今日は、老後資金2000万円を貯めるための方法について、具体的にみていきましょう。

はじめに

皆さんもご存知の通り、日本ではお金の教育がありません。
自給自足生活ができている人以外は、お金がないと生活ができないのに、私たちには学ぶ機会がありませんでした。
世界と比較しても、断然遅れています。

そんな中、お金の知識がないという課題はある中で、突然「老後に2000万円が足りない」などと言われて、不安になった方も少なくありません。だからといって、何もしないというのは不安のまま老後を迎えることになってしまいますから、ここでは「老後2000万円を達成する」ための方法をお伝えしていきます。

お金の管理の重要性

社会人になると、お給料がもらえるようになりますが、お金の管理は最初が肝心です。

はじめてもらうお金は、自分だけが使える自由なお金となり、ある分すべて使ってしまったという人もいるでしょう。

そうなると、その生活に慣れてしまって、貯めようと思ってもなかなか生活自体を変えるのは難しくなります。
「収入も増えないから、貯金は無理だ」とそのままにしてしまうと、一生お金は貯まりません。

当たり前のことをいいますが、お金の管理は計画的に行うことがとても重要なのです。

お金の管理①支出編

毎月いくら使っているのか把握していない、そんな方も稀に見られますが、クレジットカードや電子マネーなどで買い物をしていると、収支がわからなくなる場合があります。
この費用はいくらまで、「クレジットカード」または「電子マネー」で使う、など使い方を決めておき、いくらまで支出しても大丈夫なのか事前にしっかり把握しておきましょう。

支出内容については、「マネーフォワードME」「家計簿おカネレコ」などの「家計簿アプリ」などを上手に使って管理していきましょう。
アプリでも手書きでも方法は何でもいいですが、しっかり記録し把握することが大事です。

また、支出費用は、大きく二つに分かれます。

・固定費
・変動費

「固定費」とは、毎月固定した金額で支払うもので、住宅ローンや通信費などが当てはまります。

それに対して「変動費」とは、毎月費用が変動するもの、項目としては、食費や美容代、外食費などが該当します。

この二つで、まずはじめに見直しの対象となるのは「固定費」です。

「固定費」は、一度見直しが出来れば、効果がずっと続くため、とても有効な方法となります。

それに対して、「変動費」を減らすのは、ストレスがたまります。
一か月目は容易いかもしれませんが、二か月、三か月継続し続けるのは意外と大変です。
外食や食費、趣味のお金などを減らしていって、やっと1、2万円節約しても、これを毎月継続し続けなければ効果は少なくなります。

それに比べて、「固定費」は、一回頑張って見直しすると、来月以降何もしなくても削減され続けるため、効果が高くなります。

ですから、最初の支出の見直しは、「固定費」から見直していきましょう。

お金の管理②貯蓄編

支出の把握と見直しが出来たら、次はお金を貯めていきたいのですが、一番簡単な方法は「先取り貯蓄」です。

お給料が入ると、その通帳口座から自動的に引落しにする方法です。

当たり前のことですが、そうやって引落しにすると、何も考えなくても自動的に貯まります。
そして、それを使わない限り確実に貯まっていきますので、お金を貯めるためにはこれしかありません。

お給料から支出をして残った分を貯蓄しようとすると、貯蓄分がなくなれば、貯めることはできません。
このような確実性がない方法では、お金を貯めるのが難しくなります。

なので、収支とお金の流れを把握したうえで、先取り貯蓄の金額を決めて、貯めていきましょう。
そうすれば確実にお金はたまっていきます。何年後に車を購入したいからなど、目標を決めると貯めやすくなりますね。

老後までに2000万円貯める方法

現代では、地を這うような低金利時代が続いています。
そのため、銀行に預けてもほとんど貯金は増えませんが、「資産運用」をすれば、銀行よりも高い利回りでお金を増やすことができます。

「資産運用」とは、自分の持っているお金を預貯金や投資に配分することで、効率的に増やしていくことを言います。
元本確保されたものもありますが、ほとんどが価格変動するため、リスクがあります。

基本的に、生活費や使う予定のあるお金に、資産運用は向いておらず、5年から10年間以上使わない余裕資金で資産運用を行いましょう。
「金利」の力を使って、将来成長する資産に「長期投資」していくことで、お金を増やしていくことは可能です。

ということで、本題の老後までに2000万円ををためるためにはどうしたらよいかということですが、



たとえば、現在30歳の方が、65歳までの35年間で2000万円を準備しようとしたら

2000万円÷12か月÷35年=47,620円 ということで

毎月47,620円のお金を積立していけば、2000万円は達成することができます。
35年もの「時間」を使えば、2000万円は達成できるのです。

では、今度は「金利」の力を使ってみるとどうなるでしょうか。

例として、年利5%の運用商品に預けた場合で試算してみます。

先ほどと同様毎月47,620円を積み立てるのですが、年利5%の運用商品に積立をしてみます。
積立金額は、先ほどと同じく 約2,000万円ですが、35年後には、約5300万円にもなりました。




このように、「金利」と「時間」の力を使えば、元金の倍ほどの金額になってしまうのです。


また、毎月20000円しか積立ができないという方でも、年利5%の商品に預けると、約2226万円に到達する計算となります。

また別の機会に詳しくお伝えしようと思いますが、「金利の力」「時間の力」を使えば、2000万円なんて難しい話ではないのです。

ですが、ただ銀行に預けているだけではこのような結果には結びつきません。


もちろん、資産運用には様々なリスクがあり、どのようなリスクがあるかしっかり知った上で行う必要がありますが、運用はこわいからと何もしないでいると、こんなにも大きな差となってしまうのです。

一般の皆さんも資産運用を上手に使っていけば、老後2000万円は達成できるのです。

まとめ

お金の知識を得て、それを実行するだけで、目標の2000万円達成も夢ではありません。

毎月積立するお金がないという方は、支出の見直しが出来れば、その分のお金が浮き、浮いた分で積立が可能となります。

初心者の方は、最初の一歩がなかなか出せないという方も多いですが、お金の知識を学ぶことで、その不安は解消されていきます。
学校では実践的なお金の教育はありませんでしたが、今後お金の教育も広がっていくでしょう。

しかし、学校を卒業した私たちは自分で知識を得ていくしかないのです。

今後もマネーセミナーやブログなどの発信などで皆様のお手伝いができたら嬉しいです。



私たちは石川県金沢市でマネーコンサルタントとして、小学生以上の親子に向けたマネー教育、新社会人向け、シングル女性向けなど幅広い世代に向けて、初心者でもわかりやすいマネー教育を目指しております。

また、教育資金や老後資金の相談、NISA、iDeCoなどの資産運用相談や、家計の見直し、ライフプランニングなど、金融リテラシーの向上のために、皆さまの課題解決をサポートしております。

遠方の方にはオンラインでのセミナーや相談も行っておりますので、お気軽にご相談ください。
皆さんも私たちと一緒に豊かな未来を目指していきましょう。



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